尚、文中の停止期間などは執筆当日時点でのものなので、以後は制限解除されている場合がございます。最新情報はコインチェックHPにてご確認ください。
ハッカーによりわずか20分でほぼ全て盗まれる
色々とわかってきました。
どうやらハッカーによりわずか20分の間で約5億2300万XEMが複数回引き出され、コインチェックはからっぽにされてしまったとのことです。
深夜の記者会見、翌々日には返金対応を決定
大塚雄介・最高執行責任者(COO)和田晃一良社長、顧問弁護士の堀天子氏の3人が深夜に記者会見をして本事件の経緯を説明しました。
しかしこの日は事件が全く解明されていないため、十分な説明ができず「調査中・検討中」に留まる回答のみ。巨額のXEMが盗難されたとういこと以外、具体的なことはあまりかわからずじまい。
しかし翌々日には、XEMホルダー20万人に日本円での返金対応を決定。
補填金は自社の自己資金で賄うということが判明し、そこでもまたコインチェックの総資産に皆が驚くことになります。
コインチェックが返金発表、総額約463億円 。時期、方法は未定
ホルダーには無事に返金を約束、しかし時期は未定・・・
日本円での返金ということで、コインチェックから対応発表されました。
しかし返金される際のXEMのレートは、事件発覚後に下がってしまったレートになることが判明。
強制的に利確したことになるため、思いもよらない自体にホルダーはやや複雑の模様・・
コインチェックの全て通貨が出金停止になる
事件発覚後、全ての通貨の出金が停止になりました。なぜか入金はできるんですけどね。
これにより、コインを買う予定で一時的に預けておいた日本円もロックアップされ、コインだけでなく現金も動かせない状態になりました。
さらにビットコイン以外の売買も停止になり事実上コインチェックは機能していません。
この事件を受けて私が思ったこと
コインチェックは私がメインで使用している取引所です。
現在リップル、ビットコイン、現金の3つを預けている状態ですが、出金・売買停止により事実上全てロックアップされてしまっております。
幸いNEM(XEM)は持っていなかったため、直接的な盗難被害はないものの、取引所の今後の動きによっては所有コインが消滅する可能性は残っています。
今回の事件発覚後のコインチェックの記者会見を見てびっくりしたこと。
NEMにおいて、マルチシグが未対応であった。コールドウォレットに保管していなかった
直接的な原因かどうかは不明なものの、コインチェックのセキュリティホールを突かれたことは間違いありません。
コインチェックはあくまで一次被害者ですが、そこでNEMを購入したユーザーが連鎖的に二次被害を受けるハメに。さらにいえば、その他のコイン(日本円も含む)も出金・売買停止になり、NEMホルダー以外も間接的に被害を被ることになりました。(この場合の被害というのは売買の機会損失です。)
まだいつ解除されるかも不明(おそらく金融庁の業務改善処分を受けてから)なので、2月下旬に食い込む可能性もあります・・・
時間が経てば経つほどコインチェック社に対する信用は下がり風評被害やユーザー離れが加速してしまいます。経営陣も苦しいところではありますが、こればかりはもう時間をかけてクリアにするしかありませんね。
コインチェック社の対応は今のところ誠意ある対応だと個人的には思っています。返金額のレート決定は賛否がありますが、せめて被害直前のレートで計算すれば満額返金に近くなるので、そこは頑張ってくれたら最低限よかったのかなと思いました。
国に睨まれてしまっている以上、しばらくはスピード感を持って対応は期待できなさそうです。NEMホルダー、ひいてはコインチェックユーザーはもやもやした日々が続くと思いますが、今一度コイン投資を考えるいい機会です。
取引所の見極め、投資コインの選別、ブロックチェーン技術の勉強を今一度してみてください。
私も不勉強で、今回の騒動で初めて知る事実や技術がありました。投機目的だからいいやーだと、最悪ボッシュートされて泣き寝入りしてしまうかもしれまので、少しでも勉強して見極める目を養いましょう。
あと色んな方が何度も繰り返し警鐘を鳴らしていますが、
仮想通貨投資は自己責任のもと”余剰の余剰資金”で行いましょう。
個人的に借金や定期預金解約してまでやることではないと思います。
それよりもまずしっかり働いて生活基盤だけはしっかり守ってください。
【参考】SBIホールディングス北尾社長のご意見
先日のSBIホールディングス(株)決算説明会にて北尾社長が本事件についても触れています。
切り取りで恐縮ですが、コインチェックのこれまでの事業の流れを総括してコインチェックを「カス中のカス」とこきおろしています。(セキュリティの初歩や基本ができていない、システムの強化にお金を使わずにコマーシャルに投資して客集め中心になっている)
ぐぬぬ、、、ぐうのねも出ないご意見です。
厳しいですがあえてユーザー意見を代弁してくれたような、そんな印象でした。
対するSBIはSBIバーチャルカレンシーズという取引所オープンを控えています。昨年夏ごろから現実性をましてきて、事前募集をしつつ12月にはいよいよオープンというところまできていました。
しかし北尾社長いわく、ウォレットセキュリティに万が一があってはいけない、とにかく納得ができる状態まで仕上げないとオープンはしないと決めており、いまだSBIVCは準備中です。
とは言え1/30から試験的に限定顧客による送金試験を開始したので、着々と進んでいることは間違いありません。
3/20に行われるG20での議論などを考慮して開始日程を決定する予定だそうなので、それまでは慌てずにちびちびXRPを買い増ししておきます。
詳しくはYoutubeで動画がありますので、興味のある方はご覧になってください。
■2018年3月期第3四半期 SBIホールディングス(株)決算説明会
https://youtu.be/xdncNU0-Aoo