今回はフリーランスとして生きていくために必要なお金について考えてみます。
フリーランサーの中にはブロガー、ユーチューバー、インスタグラマー、ライター等々、色々な仕事で生業を為している方がいますが、いざ始めてみたものの長続きせずに辞めてしまう方も多いようです。
フリーランス生活を続けるのがなぜ難しいのか、モチベーションを維持できないのはどうしてなのか、解決するにはどうすればよいかをずばりお答えします!
フリーランスとして生活している前提条件
自分が思うフリーランサーは、大前提として「自立」していることです。
ここでいう「自立」とは、一人暮らしをし、親兄弟からの援助もなく、生活に必要なお金を全て一人で賄っている人を指します。
実家暮らしの方、親兄弟からのお小遣いを貰っている方は、一旦フリーランサーとして除外します。
なぜ除外するかというと、月々の収入と支出のバランスが大きく崩れてしまうので、全体でいくらあれば一人で生活できるのかが見えなくなってしまうためです。
フリーランスのための「健康で文化的な最低限度の生活」とはどのレベル?
今シーズン絶賛放送中のドラマ、「健康で文化的な最低限度の生活」毎週楽しみに見ています。生活保護受給者と市のケースワーカー職員との物語を描いた内容で、なかなかこれまで描きづらかった社会問題がテーマのドラマです。
本記事では、いわゆる生活保護法の「健康で文化的な最低限度の生活」の定義ではなく、フリーランスとして生きていくために最低限必要なこと、これをクリアすればフリーランス生活が維持できるという視点で考えてみます。
[st-mybox title=”本記事での定義” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]
- 「健康で」
・・・医療保険、毎年の健康診断等、医療に関わること) - 「文化的な」
・・・パソコンやスマホの所持、書籍などの備品を購入できる費用 - 「最低限度の生活」
・・・衣食住の確保、住民税や年金、国民健康保険など日本国民として必須の支払いをキチンとしていること
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具体的にそれぞれいくらかかるのか内訳をみてみよう
国民健康保険や住民税は各人の所得により幅があるので、ここではやや低めに設定します。
それ以外の生活経費も自分の15年間の一人暮らし経験を元に計算し、こちらもやや低めで設定してみます。
住民税 | 5,000円 ×12=60,000円 |
---|---|
国民健康保険 | 19,600円 ×12=235,200円 |
国民年金 | 16,490円 ×12=197,880円 |
スマホインターネット 回線使用料 (格安SIM) | 2,000円 ×12=24,000円 |
家賃 | 50,000円 ×12=60,0000円 |
光熱費 (電気ガス水道) | 10,000円 ×12=120,000円 |
食費 (自炊/外食含む) | 30,000×12=36,0000円 |
年間の支払い金額:1,597,080円
月額の支払い金額: 133,090円
最低でも年間で160万円、月間で13万円ほど必要なことがわかります。
ちなみにこの時点で交通費、交際費、その他自由に使ったり遊べるお金は一切入れていません。
フリーランス生活を続けるのが難しい理由
前項の数字をみてもわかるように、月々かかる金額は決して安くありません。
毎月毎月途切れることなく支払いつづけるためには、それなりに稼ぎ続けなくてはいけません。
もしくはフリーランスになる前に、ある程度貯金をしておくことが必要です。
フリーランスを辞める人の多くの理由は、上記の支払いをすることができなくなるためなのです。
やりたいことを続けたくても、収入が追いつかず必要な支払いができない、生活のために泣く泣く会社員に戻るというパターンが多いです。
いくらTwitterやブログで人生の謳歌を着飾っても実態が伴っていない人はいます。
ついつい何とかなるだろうと夢を追いかけてしまいがちですが、お金のことだけはしっかりと考えておきましょう。
計画的に生計し不必要な支払いをなくし、コツコツコツコツお金を貯めていざというときに備える。
簡単なようで以外と難しい「自分だけの生活の決め事」を守れるかがフリーランス生活では実はとっても重要です。
じゃあどうすればいいの?
答えは非常に簡単で、自力でお金を稼ぐしかありません。
お金は空から降ってきませんし、地底から湧いてきません。
本業で稼ぎきれないなら副業を始めましょう。追い込まれてしまったら何が何でも稼ぐ心構えで必死になってください。
(なるべくならそうならないように本業で稼げるのが理想ですけどね)
一度自分の生活にかかるお金を試算したら、①削れるものはないか、②我慢できるものはないか、③安いもので代用できないかなど、全部を見直してください。
たとえば国民年金に関しては支払い免除の制度もあります。
[blogcard url=”http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150428.html”]
国民健康保険に関しても減額、免除が可能な市町村もあるようです。
(各市町村HPをご覧ください)
[blogcard url=”http://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/page/0000369751.html”]
苦しいときはこういった国の減額・免除制度を上手に利用しながら、ある程度の収入が得られるまでは苦しいですががんばりましょう。
まとめ
今回はフリーランスのための「健康で文化的な最低限度の生活」を考えてみました。
まあフリーランサーに限った話ではなく、一般的な会社員の方も、下宿している学生さんにもある程度共通すると思います。
自由になることに対する責任はキチンと果たして、充実したフリーランス人生を歩んでいってくださいね。