やってはいけないこと

「働きたくないからフリーランスになる」という考え方は100%失敗する

ここ数日、ある大学生のツイートネタがバズって話題になりました。
それは「嫌いなバイトをやめて大好きなブロガーになり、卒業後は新卒フリーランスで海外移住生活をする」というものでした。

さらに「卒業までにブロガーとしての収入を月20万まで稼ぐこと、30万までいけば親孝行として海外旅行に連れて行ってあげたい」という壮大な目標を立てたある大学生ブロガーがいました。

あえて個人を伏せますが、気になる方はご自身で調べてみてください。

その一連のツイートに対し、応援や称賛、罵声や苦言などさまざま飛び交いまたたく間にこの人物はバズりました。ざっとツイートやブログを読んでみて、この大学生や同じような考えのフリーランスを目指す方に対して自分なりに思うところがあるので、今回はフリーランスという生き方についてお話します。

「働きたくないからフリーランスになる」という考え方

これは非常に危険です。
フリーランサーとして失敗する確率は100%と言い切っていいと思います。

別に昨今の社会問題じゃなくてずーっと昔からある話なんですけどね。
私の同世代にもいました。パチプロで食ってく、雀士で食ってく、株で食ってく、・・・・軒並み誰一人として成功していません。

いや、もしかしたら一人くらいは大金持ちになって今頃ドバイあたりに・・・
いや、、、いるわけないか・・・

目標があればわりと簡単じゃね?という意見

目標の立て方は基本的にに長期、中期、短期の3段階で立てないと意味がありません。
なぜなら失敗する人に共通していることは、長期目標だけ立てて今の自分の立ち位置と、ゴールとの距離がどれだけ離れているか見えてないことが多いです。

したがって今の非力な自分が目標達成するための正しいアプローチ方法が見いだせないのです。

  • 海外で暮らしたい
  • タワマンに住みたい
  • 業界で有名になりたい
  • お金持ちになりたい

こんなような長期目標しか立てれない人はなかなか成功しないですよね。
勢い任せで見切り発車したロケットは一体どこにむかうのでしょうか・・・
おそらくそのまま墜落するのがオチですね。

長中短の目標設定をする意味の重要性ってそこだと思うんですよね。

サッカー選手が1点欲しいからってキックオフ後にいきなりシュート打つわけがないですよね。
そういうことです。

働きたくない人が陥る危険な将来

労働から逃げると社会性を失います。

少なくとも何かしら属人的に働いているうちは誰かとのコミュニケーションがあり、その中で自分も必死に生きていこうとするので、辛いなりにも社会に対する適応能力があります。

完全に労働から開放された自分を想像してみてください。

そこは自由に満ち溢れた楽園ですか?
リアルな仲間が暖かく迎え入れてくれるコミュニティがありますか?
生きていくための金銭的不安は一切ないですか?

上記に挙げた反意の危機感が持てないと、フリーランス生活の中で自分を律することができず、おそらくすぐに自滅してしまいます。

社会から孤立した状態が長期化すると次第に対人コミュニケーションが難しくなります。
加えて言えば、いざ就職しようと思ったときに面接で失敗したり、対人恐怖症や人間不信が芽生えている可能性もありますね。

こういった心の変化が、年齢を重ねてくるとじわじわじわじわ心を蝕んできて気づいたときにはもう遅い、という現実は決して非現実的ではない話です。

逆にこの危機感を持って様々に取り組めば、大きな失敗もせず着々とステップアップすることができると思います。

ときどき大学卒業後の同期生たちの「今」を見るべし

社会の出る(就職すると)不思議だなと思うことがあるんです。
これまでさんざん仲良く遊んでいた同い年の友達と、露骨に人生に差がついてくるんですよ。

就職する会社にもよりますが、配属された部署や職務によって、こんなにも人生に差がつくものなのかと、飲み会をするたびに毎回思うわけです。

早い人で入社3年以内に役職についたり部下を持ったりします。
ポジションアップに比例して給料もあがり「あれ?コイツこんなに金持ってたっけ?」って思うこともありました。

逆に10年経っても平社員でいつまでもうだつの上がらないサラリーマンを過ごす友人もいます。転職を繰り返して合うたびに違う会社で働く友人もいました。

なんか人生ってなんだろなと、ふと考えてしまうのですが、会社員になった連中も決して成長が止まっているわけではなく侮ってはいけません。下手したら会社員のほうが早い段階で家を買い、車を買い、家族を持つということを達成してるでしょう。
さらに週末思いっきりゴルフやサーフィンして遊んで人生謳歌してるんじゃねーか?とさえ思うことがあります。

基本的に就職おいて最も市場価値の高いのは「新卒」です。
大卒の人は就職するにあたって最強のカードを持っていると思って間違いないです。

フリーランスになる人には関係のない話と思わずに、新卒で就職することは実はすごく貴重な体験であるということは忘れないでください。
別に自分に合わなければすぐに辞めたっていいですけど、同期生たちとは常に差がついたり縮まったりしているんですよね。

フリーランスになったら、自分は自分、人は人と割り切ることができても、他人を気にして生きてったほうがいいと思います。それは先程も言いましたが、自分を律して生きていくために世間とのズレを極力なくしておいたほうがいいからです。

働き方は変わっても住む世界は他の人と同じですからね。

フリーランスをなめんじゃねえ!

サラリーマン金太郎の決め台詞「さぁらりぃまんををなめんじゃねえ!!!!」
このセリフがど直球で好きです。

同様に、フリーランスで生きてくことも舐めないほうがいいですよ。

以前書いた記事で、いくらあれば普通の生活ができるのかを考えてみました。

以外と知らない!?フリーランスはいくらあれば「健康で文化的な最低限度の生活」ができるのか?今回はフリーランスとして生きていくために必要なお金について考えてみます。 フリーランサーの中にはブロガー、ユーチューバー、インスタグラ...

単純でシンプルな生き方と錯覚しがちですが、それを体現できるのはごく1部の人だけであり、多くは休日や深夜関係なく、何か作業をしていたり、準備をしたり、仕入れをしたり、時には出張をしたりして生活しています。

はっきりいって初心者が日記のブログを書くだけで毎月20万円入るなんてことはまず幻想です。Youtubeでトレンドニュースのテキスト動画垂れ流しで20万円入ることも幻想です。

マネタイズの戦略やコンテンツ制作手法もわからないうちは広告収入、アフィリエイト収入で20万円はちょっと目標が大きすぎですね。まずはせめて1万円でしょう。

世の中の動きやトレンドを無視したコンテンツは世間からウケませんし、何よりGoogleを相手にしていることを忘れてはいけないです。
時代に合わせてGoogleのサービスは動きます。その施策にアンテナを張ってそれに応じた施策を取らないといけないし、何よりクリエーターである以上は良質なコンテンツを提供し続けることも命題でしょう。

フリーランスを続ける原動力が「働きたくないから」という意識の低さだと、こういう波をキャッチできない事が多いです。あと単純にコンテンツの質が低いので、収益としてのリターンが返って来ないのもモチベーションに影響します。

やはり原動力は「働きたくないから」ではなく「得意なことをを売りにしたい」「技術を買って欲しい」など自分のパーソナリティをみんなに見てもらうのが失敗しない王道じゃないですかね。

最後に

嫌な会社にしがみつけとは言いません。
やりたくない仕事を何年も続けろとも言いません。
夢を諦めろとも言いません。

ベテランのフリーランサーには、今回自分の書いた記事の内容なんてきっとわかりきっていることなので「何をいまさら」と思っていただいて結構です。

少しでもフリーランスという生き方に興味があれば、一度だけ立ち止まって自分に嘘を付くことなくすべて問いかけてみてください。

その次に1歩踏み出せたのなら、あなたはフリーランサーとしての確実な歩みができると思います。